保護者の皆様には、輝かしい新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。親子のふれあいが多く、子どもたちにとって楽しい年末年始を過ごされたことと思います。
昨年は10月に「学校」である「幼稚園」の在りようが国の制度改革の流れの中で大きく変化しました。消費税率10%への引き上げで増えた税収を活用し、子育て世代の経済的負担を軽減すべく、念願の幼児教育、保育の無償化が開始されました。巨額の財政処置を伴うことから、幼稚園として、また認可施設としては今までより社会的責任が問われることになります。
各幼稚園は、私学しての建学の精神、独自性を守りながら、公的資金に見合った幼児教育の質的向上を図る社会的責任も求められることでしょう。幼児期に育みたい力とは何か、どのように子どもたちに充実した日々を過ごさせることができるのでしょうか。
今、「非認知能力」を育むことが、その後の人生心の健全さ、幸福感を高めると注目されています。「非認知能力」とは、数値化しにくい能力であり、何かに集中して取り組む姿勢、自分の気持ちをコントロールすること、他者と協力すること、自分を大切に思えることなどの力です。こういった能力を育むために園内における保育者の関わり方が何よりも大切です。
子どもが感動していること、喜んでいること、悲しいこと、辛いこと等を共感し受容することで子どもたちは、安心感を得て、自信をもって前へ進んでいけるのでしょう。大切な幼児期、子どもたちが充実した日々を送れるよう努力させて頂きたいと思います
2020年の年頭にあたり、ご家族のご健勝とお子さまの健やかな成長を心よりお祈り申し上げます。保護者の皆様、本年もよろしくお願い致します。
2020年元日
学校法人 旭幼稚園
園長 亀川清人